風見鶏はどこを向く?

Twitterより深い思慮と浅い現実味を目指します fhána/政治/放送

辛いときこそ高校野球の実況を思い出してみよう

 世の中は照りつける逆光を睨んで進むものだ。
 しかし世界温暖化を目にして、うだるような暑さに理不尽を感じるような人生を思うこともあるだろう。そんなときは、高校野球の実況を思い出すといい*1
 
 たとえば、大学受験。マークミスはセカンドが捕ったと思ったボールをこぼすエラー、
セカンド、ボールを捕っ……あー! こぼしているーーーー!!!! その間に二塁ランナーは一気にホームに帰ってくる!!!!
 このセリフで焦らないものは多分いない。
 問題の回答がコンマ1秒でひらめいたなら、バックホームに例えるとテンションが上がる。
四番平田、左中間を強襲したーーーー!!!! しかし肩の強い好返球が、いいボールが、バックホーム!!!! タッチは……アウト!
 言わずもがな、この平田は現在中日で活躍する大阪桐蔭の元球児である。余談だが、僕は2005年の熱闘甲子園が、素材と調理が共に素晴らしく大好きだ。
 これが連続でひらめきをものにした時だったら、連続三振の大阪桐蔭・辻内や、今年で言うなら花咲徳栄・清水みたいなスーパーリリーフが戦果を上げるシーンを想像しよう。
加速する三振ペース! 三者連続三振! 合格へと、辻内の左腕が唸る!!
 さらにお好みで二塁ランナーを背負うと緊迫感が高まる。
 ちなみに自分を攻守のどちらかに置くかはお好みで。「必ず決めなければいけない」なら守り、「ここまでに仕上げなければならない」なら攻めがいいだろう。
 攻めという意味では、制限時間ギリギリにまだ大問一つ分残っているならこんなことを考えてみるといい。
9回ウラ、四番打者は打ち上げた……2塁ランナー進めないまま。とにかく反撃しようとしますが、遥か遠いのが甲子園のホームだ
 大問一つ分を数分で解き上げるためには、進塁打を放つ勢いを焦りで作らねばならない。
 
 大学受験だけにとどまらない。小が漏れそうな時に思い出していただきたいのが、このセリフだ。
「ピッチャー、ゴロ! 三塁ランナー飛び出していきます、ピッチャーが追い込んでいきます、あー、あー……セーフになった、それを見て一塁に送る…………送球が、逸れたーーーー!!!! その間に三塁ランナーホームイン!! 二塁ランナーも勝ち越しのホームイン!!
 スリーアウトチェンジかと思いきや、危機一髪間に合った球児だっているのだから、俺がトイレに間に合わないわけがないと考えるんだ。急いで駆け込め。ちなみにこれは2005年準決勝、宇部商京都外大西の対決だ。

*1:ちなみに僕は関西民なのでABCの高校野球中継が見られるので、好きな実況の名手はテレビ朝日清水俊輔アナウンサー